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数十年の腰痛、首の痛みと頭痛、50代男性

2022/07/30
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使いすぎの筋肉、働きの悪くなった筋肉、どちらも血流や神経機能の低下によって慢性的な腰痛や首肩の痛みを作ります。


今回は、慢性的な腰痛と首の痛みと頭痛。

 

数十年慢性的な腰痛で日頃から痛みを感じながら生活、デスクワークなどで右の首が疲れると痛んできて、頭痛を併発。

 

所見
腰椎が後弯、骨盤全体も後傾。
骨盤を前傾させることが出来ない、腰椎も前に湾曲を作れない。

 

頸椎は右に凸するように湾曲、右側に側屈が出来ない。
常に左に傾いた状態。

施術
お腹の奥の筋肉、殿部の筋肉を緩める。

続いて腰、腰椎に近い深層の筋肉がガチガチの為か腰椎の関節の動きがほとんど感じられない。

逆に触れられる表層の筋肉には張りがなくユルユルな状態。特に右側の筋肉。痛みを感じているのも右側の腰。

 

その為、腰椎の深層を緩めるのは後で、先ずは表層の筋肉の張りを戻すのが必要。
先に深層を緩めると腰椎の支えが無くなるので注意。

肋骨と骨盤を調整、腰の筋肉に少しだけ張りを感じる。
長い間使われていなかったであろう腰の筋肉のため反応はイマイチ(--;)まぁ、慌てずにやるしかないと…

続いて首の問題。
首は右の筋肉がカチコチ、こちらも右側の関節の運動がほとんど感じられない。

 

右の斜角筋郡と右の顎の筋肉を緩める。
少しだけ関節が動くがまだまだ固い。

 

反応がもう少しほしいところですが、初回はこのくらいで、骨盤を前傾させた姿勢の取り方と頸椎の動かし方の説明をして終了。

 

1週間後2回目。
首の痛みと頭痛はまだ感じる。
腰は痛みよりも姿勢を意識したときの違和感が強い。

 

基本的には初回と同じ施術にプラスして、今回は関節の動きも意識した調整。
関節の動きの方向を感じてもらいながら調整していきます。

関節の動きが悪くなって長い時間が経つと拘縮したような状態になります。

最初のうちは椎間板や周辺の靭帯が固まったような感じで思うように動かせませんが、日頃からコツコツと意識して動かしていると機能は少しずつ回復してきます。

 

この方は4~6週くらいで首の関節が動くようになってきて、それと同時に頭痛は感じなくなってきました。

腰はまだまだ十分な可動域にはなりませんが、日常で腰痛を感じることが無くなってきたようです。

今後も2~3週間に1度の施術で調子を見ていくこととなりました。

 

この方の場合、当院にこられる前までは、右の首が痛くなると痛みのある部分をストレッチしていましたが、実際は筋肉が縮むことが出来なくなって痛みを作っていたので逆効果となっていました。

逆効果のストレッチは筋肉の状態をさらに悪くし頭痛まで起こしていたようです。

 

今回はストレッチではなく、縮めて動かすように意識してもらうことで首の痛みと頭痛が治まってきました。

 

腰も同じように、筋肉と関節の動きを感じてもらいながら骨盤を起こす(前傾させる)ように意識してもらいました。

 

普段の姿勢や身体の使い方、良いと思ってやっていたことが、関節や筋肉の動きを悪くしたり、痛みを作る原因になってしまうことがあります。


自分では気付かない衰えた筋肉と関節の機能を回復させることで軽減される痛みはたくさんあります。

痛みが気になる方はお気軽にお問い合わせください(_ _)