20代女性、走ると膝の外側が痛い→腸脛靭帯炎
走ると右膝の外側が痛むという20代女性。
走ると右膝の外側が痛む症状をランナーズニーと言うことがあります。
腸脛靭帯炎。
こちらでは診断出来ませんが医療関係の方で、ご自身で恐らくそれであろうと仰る方の施術。
所見
右の殿筋郡の筋力低下
右ハムストリング二頭筋筋力低下
腹直筋の異常な緊張
右脚の内旋、特に下腿~足首
施術
先ずは骨盤、脊柱を調整
腹直筋に緊張があるので腰椎が曲がっている。
仰向けで腹直筋を緩める。
少しずつ殿筋郡の筋力が回復。
次に、脚の調整。
足の指に力が入らない→足の甲の調整ですぐに回復。
膝の関節に遊びがない、股関節の外旋が固いがこれがなかなか取れない。
足首を動かすためのふくらはぎや脛の奥の筋肉を緩めると少し膝と股関節に動きが戻る、まだまだ不十分だが初回はこの辺で終了。
翌週2回目、初回以降忙しくあまり走っていない。
変わらず股関節と膝が固い、調整は前回とほぼ同様。
筋肉の調整にプラスして腱、靭帯も調整していく。
3回目以降は、膝と足首の靭帯へのアプローチを多めに繰り返す。
他にも筋力低下している筋肉を見つけては調整を繰り返し、5~6回目で走っても調子が良いとなる!
初回から約1ヶ月ほどかかりましたが、まぁこれくらいかと思います。
通常、膝関節は腿が内旋、下腿(脛)が外旋して運動を行います、この方の場合腿が外旋、下腿が内旋してしまい余計な捻転が膝に起こり走ると膝の外側に痛みが出るといった感じでした。
膝が痛む原因の1つにお尻の筋肉の筋力低下があります。
足の裏が地面に接地しているときに股関節~大腿骨の安定性をお尻の筋肉が作りますが、お尻の筋力が落ちてくると、地面に固定された膝下と、ルーズに不安定な大腿骨が膝に捻れを起こします。
当院に来られる膝痛の方のほとんどの方にお尻の筋力低下が見られます。(外傷は別)
初期の痛みであれば、ほとんどのケースでお尻の筋力を上げることで膝の不安が解消します。
筋肉の動きが不安定だと、関節がルーズになります、そして腱や靭帯に負荷をかけて長引く痛みになってしまいます。
運動中や日常生活で、少しでもおかしいなと違和感を感じたらすぐに対処するのが良いと思います。